7月18日、ポニーリーグの日本一を決める『マルハングループインビテーション 大倉カップ第51回全日本選手権大会』が開幕した。この大会を勝ち抜くと、8月27日に開幕する『3rd エイジェックカップ 中学硬式野球グランドチャンピオンシリーズ』の出場権を獲得することができる。

 『エイジェックカップ』は中学硬式野球5団体(リトルシニア、ボーイズリーグ、ポニーリーグ、ヤングリーグ、フレッシュリーグ)の夏季日本選手権を制したチームが一同に集い、統一ルールの下で白球を追う大会だ。

優勝杯返還をする、昨年王者の筑後リバーズ池野要選手

 ポニーリーグの本部はアメリカにあり、「アメリカ式」の式典が行われる。出場チームの行進などのほか、ポニーリーグにゆかりのあるアーティストによるコンサートが行われるなど、日本の一般的な「開会式」とは違ったものになっているのが特徴だ。リーグ同様、この大会から、スケールの大きな選手が輩出することに期待したい。

 昨年は福岡の筑後リバーズが優勝し、そのままエイジェックカップも2試合連続の逆転サヨナラ勝ちで優勝を飾ったが、優勝メンバーは早速高校でも活躍を見せている。

 筑後リバーズの3番・二塁・主将でチームを牽引した大隅孝太郎は、福岡の強豪・福岡大大濠高に進学。大隅と二遊間コンビを組んでいた田中玲も昨夏、今春と甲子園に出場した西日本短大附属高に進学し、それぞれベンチ入りを果たしている。

 1番・捕手だった黒岩空翔と、4番・三塁だった松尾郷之介は、昨年の選抜高校野球にも出場した熊本国府に進み、黒岩は1年生ながら4番・三塁に座る。松尾もベンチ入りを果たしており、二人で三塁のポジションを争う可能性もありそうだ。

 昨年のエイジェックカップ決勝戦で先発した田中光輝は専大熊本に進み、背番号10を着け、夏の大会でも登板機会を得た。エイジェックカップ出身者が高校野球の世界でも活躍を見せているだけに、今年の同大会からも目が話せない。