支配下登録、あるいは一軍舞台での活躍を目指し、日々若鯉たちが汗を流す由宇練習場。今回は、2024年育成ドラフト3位で静岡大から入団した捕手・安竹俊喜の今を追う。「カープのキャッチャーに必要なものを学んでいる」と語った安竹が感じている手応えとプロの壁とは。(取材は7月上旬)
浪人を経て国立・静岡大に入学するなど、安竹俊喜を語るエピソードには事欠かない。話題性も持ち合わせる大卒ルーキー捕手は、「いまは技術的なことよりも、『カープのキャッチャー』に求められる野球を覚えているところです」と語る。
「野球のレベルの高さもそうですが、サインや指示もこれまで自分がやってきた野球と違う面が多いです。まずはそこをしっかりと覚えて、慣れていく。今はそこに取り組んでいます」
プロの世界の厳しさも感じつつ、まずは『カープのキャッチャー』としての基礎を積み重ねる。二軍ではマスクを被る試合も増えつつある。
「捕る、止めるは、思ったよりはできているのかなという感覚はあります。ただ、リードの面、コーチの指示をきちんと実行するといったところはまだ全然です。少ない機会かもしれませんが、出場した時にはしっかりと活かしていきたいと思います」
手応えと課題、トライアンドエラーを繰り返しながら、着実にプロの世界に適応しようとしている。今シーズン序盤戦は故障による出遅れもあった。まずは捕手としての技術力を上げ、目指すはもちろん支配下登録だ。
■安竹俊喜(やすたけ・としき)
2001年4月17日生、静岡県出身
178cm 85kg/右投右打/捕手/プロ1年目・24歳
静岡高−静岡大−広島(2024年育成ドラフト4位)