思わず心を奪われる! カープの話題をゆる~くまったりと展開してくれる“オギリマワールド”。関東出身ながら中学生からカープファン。独自のタッチで描かれるイラストを交えたコラムでおなじみのオギリマサホが、新たなカープの魅力を切り取る。

 今回は、カープの『限定ユニホーム』についてを、オギリマ視点でゆる~く取り上げる。

カープの限定ユニホーム(イラスト・オギリマサホ)

◆選手にも人気だった『アメフト風ユニホーム』

 楽しみにしていた8月がやってきた。4年ぶりに、カープの限定ユニホーム着用試合が行われるからだ。

 先月7月8日、栗林良吏、小園海斗、末包昇大の3選手をモデルに、今年の限定ユニホームのお披露目が行われた。アメフトのユニホーム風のデザインで、胸に大きく背番号があしらわれているのが特徴的だ。かつて、太平洋クラブライオンズが1976年前期に同様のデザインをユニホームに採用したことがあったとはいえ、野球のユニホームとしては、かなり振り切った斬新なデザインである。

 そもそもカープでは昨年2024年から、グッズとして『アメフト風Tシャツ』を販売しており、すぐに売り切れてしまうほどの好評ぶりである。この流れを受けて、今年の限定ユニホームがデザインされたのだろう。

 このデザインは、選手にも好評のようであった。お披露目会見の際に小園は「ボタンが無いので、ヘッドスライディングとか滑って取る時にガッとならない(引っかからない)ので、もしかしたらいつもより守備範囲が広くなるんじゃないかなと思うので注目してもらいたい」と語っていた。

 Tシャツのようにかぶって着るタイプのユニホームは、確かに限定ユニホームでは初めての採用であり、通常のユニホームでも1988年以来見なかったタイプなので、その点でも今年の限定ユニホームは注目度が高かった。

 ところで『限定ユニホーム』というと、どうしても気になってしまうのが着用試合の勝率である。既にライターの大久保泰伸氏がコラム内で検証しているが、2013年からの限定ユニホーム着用試合で負け越したのは2019年の『ドッカンユニ』の時のみで、あとはおおむね勝ち越している。私自身も過去に述べたが、特に2015年の『常昇魂ユニ』(赤地に白ストライプ)、2016年の『真赤激ユニ』(赤地に緑のロゴ)は着用時に負けなしの縁起の良いユニホームだ。

 今年のアメフト風ユニホームはどうか。着用予定の6試合が終了した時点で3勝3敗と、まずまずの成績となった。特に8月1日の中日戦では、髙太一がプロ初先発・初勝利を飾り、「限定ユニホームで新井貴浩監督とツーショット写真を撮る」という珍しい光景も見られた。髙本人にとっても忘れられないユニホームとなったことだろう。

 これから、カープの限定ユニホームはどのように展開していくのだろうか。そもそも他球団に比べ、カープはサードユニホームなどの通常ユニホーム以外の展開が少ない。栗林も契約更改の場で「サードユニが欲しい」と提案していたとのことで、「4年ぶりに実現して、自分たちのモチベーションにもなり、すごく楽しかった」と述べている。ぜひ今後も、限定ユニホームの展開は続けて欲しいものだ。

 もう一つ欲を言えば、「全身デザインの限定ユニホーム」を見てみたい。2013年のデニム風ユニ、2014年の『赤道直火』ユニ(上下が赤)以降、カープ限定ユニホームは上半身のみの展開である。コストがかかるなどの大変な面はあるだろうが、より斬新なデザインのユニホームで、選手たちが活躍する姿を見たいと思ってしまうのである。