11月12日、マツダ スタジアムで『エイブルトライアウト 2025』が開催された。2024年まではNPBとプロ野球選手会との協同で開催されてきたトライアウトだが、今シーズンは選手会主催で実施。カープからは松山竜平、宇草孔基、韮澤雄也、中村健人、山足達也、小林樹斗、赤塚健利の7選手が参加した。
今回のトライアウトには39選手が参加。今季構想外となった2019年新人王のアンダースロー右腕・高橋礼(巨人)や2017年のアジアプロ野球チャンピオンシップで日本代表として活躍した又吉克樹(ソフトバンク)、阪神の2021年ドラフト1位・森木大智らが、集まったスカウトの前でアピールした。
最年長参加者の松山は、8打席に立ち3安打。平日にも関わらずスタジアムには4,863人のプロ野球ファンが詰めかけ、カープファンからは打席に立つたびに大声援が送られた。第1打席から安打を放った松山は、「僕らしいヒットも出て、乗っていけた。いいところを見せられた」と笑顔でトライアウトを振り返った。
中村健は1安打1盗塁で打撃だけでなく足でもアピール。韮澤も2安打を放った。オリックスから現役ドラフトで入団した山足は、トライアウト参加後の取材で引退を発表。「最後にユニホーム姿を見せられて良かった」と、時折声を詰まらせながらも晴れやかな表情を浮かべた。

