エディオンピースウイング広島で行われた明治安田J1百年構想リーグ・第9節、サンフレッチェ広島ーアビスパ福岡戦は、前半に1点を先制した福岡が逃げ切りに成功。アウェイ3連敗から浮上のきっかけをつかみたかった広島は1点が遠く、4連敗を喫した。

今シーズン、リーグ戦初スタメンとなった中島洋太朗

 開幕から過密日程が続いた広島にとって、試合間隔が1週間以上開くゲームは今シーズン初。十分な練習時間を確保し、トレーニングのなかでお互いの連携を確認しあったという広島は、試合立ち上がりからボールを支配し、福岡陣内に侵入していく。

 前半6分には川辺駿のパスを受けた新井直人がシュートを放つも、相手GK・藤田和樹の好セーブに阻まれる。先制点がほしい広島はさらに12分、ペナルティエリア左でボールを受けた中村のクロスに中野就斗が飛び込むが、これもわずかに合わなかった。

 試合が動いたのは前半16分、福岡・辻岡佑真のクロスにゴール左でフリーになった橋本悠が頭であわせ、福岡が先制に成功する。追う展開となった広島は22分、相手DF2人に囲まれながらも中島洋太朗が個人技でかわして前線にスルーパスを送ると、これを読んでいた木下康介がファーに流し込み、同点と思われたがオフサイド判定。さらに44分には新井のクロスに鈴木章斗が頭で合わせるも枠の上に外れてしまう。

 広島は後半も高いボール保持率で試合を支配した。後半スタートから中野就斗に代えて左WBに東俊希を投入。後半12分、木下がFKを獲得すると、塩谷司がペナルティエリア前からクロスを供給。木下が頭で合わせたものの、クロスバーを直撃しゴールネットを揺らすことはできなかった。

 攻勢を強めたい広島は木下に代えて加藤陸次樹、中島に代えてトルガイ アルスラン、さらに鈴木章斗に代えてジャーメイン良らを投入した。しかし、5バック気味に守備を固める福岡の前に、なかなかゴールをこじ開けることができない。後半44分にはペナルティエリア前でFKを獲得すると、キッカー・東が直接狙ったものの、惜しくもポスト直撃でゴールをこじ開けられず。

 さらに前線に人数をかける広島は、ボランチ・川辺に代わって前田直輝を送るが、試合は0-1で終了。ボール保持率、シュート数ともに相手を上回りながらも決定機を活かしきれなかった広島が、昨季4月以来となる4連敗を喫した。対する福岡は今シーズン初となる90分勝利で、勝点3をつかんだ。広島の順位は変わらず7位のまま。

 試合後、ガウル監督は「前半から多くのチャンスを作り、オフサイドになった幻のゴールも含め、確実に得点できるだけの決定機は間違いなくありました。我々の守備の対応がうまくいかなかったところでやられてしまいました。 それ以外の部分では、選手たちは本当によく頑張り、全てを出し切って最後までチャンスを作り出し続けてくれました。よく戦ってくれた中で、最後にゴールを奪い切って自分たちに流れを引き寄せるという部分にこだわっていかなければならないと感じています」と振り返り、悔しさを滲ませながら、内容面での手応えと課題の両方を口にした。

 スタンドを沸かせる場面は何度もあった。それでも歓喜の瞬間には届かなかった。広島は次節、4月11日にホームで清水と対戦する。4連敗で迎える一戦。ここで流れを変え、サポーターとともに連敗を止めたい。