◆一方で結果を残せなかった実力者も…

 2年連続日本一を牽引した江夏とのトレードにより、1981年にやってきたのは日本ハムの高橋直樹。1979年には20勝11敗、1980年にも10勝9敗を挙げるなど、日本ハムのエース格だった。

 しかし、移籍1年目から16試合に登板して2勝5敗2セーブ、防御率3.95と不振に陥り、首脳陣やファンの期待を裏切る形に。そして移籍2年目の6月には西武にトレード放出。西武では息を吹き返し、1983年には13勝3敗で最高勝率を獲得したが、広島にとっては残念さが残る実力者だった。

 1983年に阪急からトレードで加入した加藤英司は、首位打者2回、打点王3回、最高出塁率3回の実績を誇る大物だった。移籍前年こそ、129試合で打率.235、21本塁打、84打点とやや打率が落ち込んでいたが、前々年までは打率3割の常連であり、打撃復活が期待されていた。

 広島での移籍初年は打率.261、10本塁打、36打点。肝炎を発症し、75試合にしか出場できなかった。そのオフ、近鉄にトレード放出された。近鉄では1985年に26本塁打を放ったが、広島移籍時点で34歳。キャリア的には下がり目だった。

 1990年にロッテからトレードで加入した高沢秀昭もそのタイプだった。1988年には打率.327でパ・リーグの首位打者を獲得し、移籍前年も打率.277、出塁率.367をマークしていた。広島では故障もあって、移籍1年目の1990年は91試合に出場して打率.254、6本塁打、24打点、出塁率.341と期待通りの結果とはならず。翌1991年途中に再びロッテにトレードで戻ったが、故障続きで1992年限りで引退した。

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