ついに開幕した2026/27明治安田J1リーグ。サンフレッチェ広島は開幕戦を勝利で飾ると、順調に勝点を積み上げている。2015年以来となるJ1制覇に向けて、好調な滑り出しを見せたサンフレッチェ。ここではクラブOB・吉田安孝氏が、開幕からここまでの戦いを振り返り、注目選手を独自の視点で解説する。(全2回/第1回)
◆百年構想リーグの積み上げに、新戦力が見事にフィット!
8月8日、ついに2026/27明治安田J1リーグが開幕しました。シーズンが秋春制に移行し1年目となる今シーズン、サンフレッチェが目指すのはもちろん、2015年以来となるリーグタイトルです。
今回は、開幕からここまでの試合を振り返りながら、注目選手についてお話ししていきたいと思います。
リーグ戦6試合を終えた時点で、サンフレッチェは3勝1敗2分。沖縄SVとの天皇杯も4得点をあげて勝利をおさめ、3回戦へと駒を進めました。百年構想リーグでチャレンジしたことがしっかり形になってきていることに加え、セバスティアン アレーや川村拓夢ら新戦力もフィットしている印象を受けます。浅野拓磨が離脱したことは痛手ですが、それを補えるだけの選手層の厚さがあるのも今のサンフレッチェの強みです。攻守にわたって隙のない、素晴らしい滑り出しになったのではないでしょうか。
個々の選手を見ていくと、開幕戦から正GKとしてゴールマウスを守っている大内一生の存在感も光っています。
今シーズンは大迫敬介の海外移籍準備もあり、1戦目から大内がスタメン出場することは予想されていました。ガウル監督も大内本人にそう伝えていたのでしょう。結果的に大迫の残留が決まった後も、監督は大内に伝えた言葉を守り、開幕戦でスタメン起用しました。大内もその期待に応えて結果を出し、9月上旬時点までスタメンを守り続けてきました。
大内の特徴は足元の技術の高さ、キックの質の高さです。しかも左右両足で蹴ることができる。これは大きいですね。ガウル監督の目指す、GKからビルドアップするサッカーにもぴったりハマっていると言えるでしょう。開幕からしっかり得点を積み上げることができているのも、後ろから攻撃を組み立てる大内の存在が影響しているのだと思います。
プレーを見ていても、大内、大迫それぞれに良さがあり、両選手とも日本代表に選ばれてもおかしくない実力だと感じます。こうしたレベルの高いGKが複数人そろっていることも、サンフレッチェらしいといえるのではないでしょうか。
(後編へ続く)
【吉田安孝(よしだ・やすたか)】
1966年11月22日生、広島県出身
現役時代はサンフレッチェ広島のDFとしてプレー。引退後は、サッカーコメンテーターとして多方面で活躍中。


