9月に入って3本塁打と、長打力を発揮しているのが佐藤啓介だ。2023年育成ドラフト2位でカープに入団すると、1年目の6月には早くも支配下登録をつかみ取った。昨シーズンまでの一軍通算出場は12試合にとどまったが、今季はここまで55試合に出場(9月14日時点)。ペナントレース終盤で、その存在感を遺憾無く発揮している。

 育成から這い上がり、来季に向けての期待も増している佐藤啓介が、プロ1年目の2024年に語っていたルーキーインタビューを再編集してお届けする。

(『広島アスリートマガジン』2024年5月号掲載記事を再編集)

入団時の背番号は『124』。現在は『94』を背負い、一軍で活躍の場を増やしている佐藤啓介

◆すべての時間を野球に費やせる、プロの環境で勝負がしたい

ープロ1年目のウエスタン・リーグが3月に開幕しました(取材は2024年4月に実施)。3月31日のくふうハヤテ戦(由宇)では公式戦初のホームランを放つなど早速活躍されていますが、ここまでの手応えはいかがですか?

「あまり自分では分からないのですが、キャンプで練習してきても、やはり試合の中でしかできないことというのはあります。状況に応じたプレーだとか、一つひとつ考えるべきことでも今までは考えてもいなかったことがワンプレーずつにあります。そういったことも、一軍の選手は当たり前に高いレベルで考えながらプレーされていて、ワンプレーに移るまでの準備をしているんだなと感じます。そこが自分ではまだできていない部分もあるので、少しずつ勉強しながら取り組んでいます」

ーご自身の長所はなんだと思いますか?

「一番の長所は長打力だと思っています。バッティングでアピールしながらも、やはり守れなければ試合に出られないと思うので、守りの部分でもベンチの信頼を勝ち取り、試合に出るために必要な走塁面、守備面でも力をつけていきたいなと思います」

ー中京大中京高から静岡大に進学し、カープでは初めての国立大出身の選手となりました。プロ入りを意識されたのはいつ頃ですか?

「意識したのは大学3年の冬でした。年末に帰省するタイミングで、進路をどうしようかと考えていたときに、母校に行っていろいろな方の話を聞くなかで『野球がしたいな』と思いました。中京大中京高の先輩はたくさんプロに行かれていて、プロの世界に進んだ先輩や後輩の姿を見て、やっぱりかっこいいなと思ったのもプロを目指すきっかけになりました。そして、せっかくやるならすべての時間を野球に費やせるプロの環境で勝負してみたいと思い決意しました」

ー大学4年では主将も務め、ベストナインも獲得されました。大学3年の冬に覚悟を決めてからの集中力というのは大きかったのでしょうか?

「リーグ戦の結果自体は大学1年のときから積み重ねることができていたので、技術の上積みとして、やること自体はずっと変わりませんでした。ただ、プロに行くと決めてから、大学4年の春季リーグからは、『もう自分はプロ野球選手になったんだ』という気持ちで、よりいっそう野球に打ち込みました」

ー2023年ドラフト会議でカープから育成2位で指名されました。

「やはり支配下で指名されたかったので、悔しい気持ち半分、プロでできるんだといううれしさ半分という感じだったんじゃないかなと思います」

ーここからの目標と、意気込みを聞かせてください。

「まずは1年間、しっかりケガなくやりきることを目標にしたいと思っています。それを達成した上で、今取り組んでいる練習やこれから出てくる課題に対してしっかりと向き合い、経験をコツコツと積み重ねて1年間やりきりたいと思います」

◾️佐藤啓介(さとう・けいすけ)
2001年5月24日生、愛知県出身
右投左打/内野手
中京大中京高ー静岡大ー広島(2023年育成ドラフト2位)

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