9月27日、2026年シーズンのファーム・リーグ全日程が終了した。東地区・中地区・西地区の3地区制に移行して1年目のシーズン、カープは47勝63敗11分、西地区4位でフィニッシュしている。多くの若手選手、育成出身選手の一軍での活躍が話題を呼んだ今シーズン。その活躍の裏には、灼熱の由宇練習場を舞台にした激しい競争環境があった。

 異国の地で切磋琢磨を続けるM.ラミレスも、支配下登録を目指す選手の一人だ。ドミニカカープアカデミー出身で、背番号130を背負って日々汗を流している。爆発力に期待のかかるドミニカンの現在地を、迎祐一郎二軍打撃コーチが語った。(取材は2026年8月上旬)

今季は二軍で76試合に出場し、7本塁打、打率.285をマークしたラミレス

◆覚醒待たれる期待の大砲候補。経験値を糧に心技両面の進化を

 来日3年目を迎えた育成ドミニカンは、今季、二軍で大幅に出場機会を伸ばしてきた。

 順調に経験値を積み上げ、コンスタントに試合にも出場。ラミレスを近くで見守ってきた迎祐一郎二軍打撃コーチは、「本人が勝ち取った打席数です」と評価する。

 過去2シーズンは育成選手ということもあり、制限のあるなかでプレーせざるを得なかった。だが今季は、他の支配下選手と同じく経験値を積ませることを重視してきたという。

 190センチを超える恵まれた体格を武器に、長打力に期待のかかる選手でもある。ただ、6月のソフトバンク戦で左手に死球を受け負傷交代すると、そこから約1カ月、実戦から遠ざかる時間もあった。

「そこでつまづいてしまったかな、という印象があるのは残念でした。ケガをする前は打率も良い数字が残っていましたから。ホームランや長打も求めていかなければいけませんが、今はまず、しっかり球にコンタクトすることを意識してほしい。そこから改めて、数字として残る成績を求めていってほしいですね」

 迎コーチは、ラミレスへの期待をそう語る。

 爆発力を秘めたドミニカンだけに、再び競争の輪に加わり、“もう一段上”のレベルへと覚醒する日を楽しみに待ちたい。

■M.ラミレス(モイセス・ラミレス)
2002年2月1日生/ドミニカ共和国出身
191cm/124kg、右投右打
エヴァンヘリコ・ミゲル・リマルド高-米マイナー-広島 (2024年〜)

カープをより深く、より熱く。日本唯一の広島東洋カープ専門誌!
2026年10月号は、今季支配下登録を勝ち取り『気合と根性』が代名詞となった名原典彦選手が表紙に登場!
“未来を担う若手選手”にフォーカスしお届けします!