─ お互いの初登板の日の投球はご覧になりましたか?

遠藤:もちろん見ましたよ。僕は録画しました!

山口:僕はベンチにいたんですよ。だからハイタッチで迎えることもできたんです。確か一番最初にハイタッチしたと思います(笑)。

遠藤:満面の笑みで迎えてくれたので、こっちが照れましたよね(笑)。でも素直にうれしかったです。逆に(山口)翔の初登板をテレビで見たときは単純にすごいと思いました。イメージトレーニングではないですけど、いざとなったときは自分も、こんな感じで投げたいなと思っていました。


─ 初登板のマウンドを先に越されてしまったことについて、何か思う部分はありましたか?

遠藤:正直、初登板も初勝利も先にやられてしまったので、その悔しさはありました。でも、そうやって同期が頑張ってくれたからこそ良い刺激になったと思いますし、心の底からうれしい気持ちは当然ありました。

─ 山口投手も遠藤投手の投球に刺激を受ける部分はありますか?

山口:やっぱりむちゃくちゃ意識しちゃいますよ。他の人よりも、すぐに目がいっちゃいますね。(遠藤)淳志よりも先に登板はしましたけど、後半戦の投球を見ていたら『結局越されちゃったな』と思いました。ホールドもセーブも自分が達成していない記録を達成していたので。僕が二軍にいる時期に一軍で活躍してくれるので、自分も早く追いつこうと思って頑張っていました。



(広島アスリートマガジン2020年1月号から一部抜粋・続きは本誌にて掲載)



▼ 遠藤淳志 (えんどうあつし)
1999年4月8日生、茨城県出身、20歳。霞ヶ浦高-広島(17年ドラフト5位)。高いリリースポイントからキレのあるストレートを投げる右腕。

▼山口 翔(やまぐちしょう)
1999年4月28日生、熊本県出身、20歳。熊本工高-広島(17年ドラフト2位)150キロを超える豪速球を投げ込む速球派右腕。