二軍で防御率0.76の好成績を残し、9月26日に支配下登録を勝ち取った藤井黎來投手(2017年育成ドラフト2位)。10月6日には一軍昇格も果たした。

◆新日本への入門は遅かったけど焦りはなかった

 実はオレも新日本プロレスへの入団は遅くて、23歳のときに新弟子としてプロレスラーへの道を歩み出しました。高校時代からアニマル浜口トレーニングジムに通い出して、23歳まで待たなくても入門テストは受けられたんですけど、トレーニング中にケガをしたりして、テストを受けられないことが何年も続いたんです。結局、入門テストを受けたのは2005年11月で、高校を卒業してから5年近く経っていました。

 年齢的に入門時期は遅かったですけど、焦りなどはなかったです。もちろんまったく焦りがなかったと言ったらウソになりますけど、それよりもとにかく入門できた以上は、しっかりと練習して、アピールさえできればデビューできるんだっていう、変な言い方ですけど安心感みたいなものがありました。

 まあ、それだけ自分の体力、実力に自信があったっていうことですね(笑)。でも本当に新日本プロレスは大卒で入門してくる選手も多いし、そこまで年齢的な後れを感じることはなかったです。さすがにオカダ(・カズチカ)が10代で入ってきたときは、ちょっとオレの入門は遅かったかなって思いましたけどね。

 そもそも野球は昔から野球をやっている人たちがプロ野球選手になるわけじゃないですか。でもプロレスって、基本的に入門した時点ではプロレスをやったことがない人たちばかりなわけですよ。

 学生プロレス、もしくは他団体で経験のある選手は別としても、プロレスをやったことがない人が急にプロレス団体に入門したら、とにかく覚えることは多いですよね。でも、スタートラインは一緒なので、自分の頑張りしだいでどんどんと技術を覚えることができるし、途中で逃げなければ、たぶんデビューはできますから。