10月28日、広島サンプラザホールにて、広島ドラゴンフライズと琉球ゴールデンキングスのB1リーグ第6節が行われた。

 前節でB1昇格後、初の連勝をマークした広島が、地区2位の琉球に挑む一戦。会場には平日開催ながら、1691人(コロナ対策で上限50%制限)の観衆が詰めかけた。

今季からドラゴンフライズに加入。琉球戦でも「おりづる賞」を獲得するなど、ポイントガードとして唯一無二の存在感を見せる田渡凌選手。

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 広島はドウェイン・エバンスを欠く琉球のインサイドをつき、ジャマリ・トレイラー(広島)らのローポストからの攻撃を中心にリズムを作り、序盤で15-6のリードを奪う。クォーター後半、20-11としたところから2本のターンオーバーで4点を失い、20-15で終了。

<2Q>
 アウトサイドを攻め始めた琉球のシュートが決まり始めるが、広島は朝山正悟(広島)の2本のスリーポイントなどで突き放す。拮抗した展開の中、38-36の2点リードで前半を終了する。

<3Q>
 広島は前半同様にインサイドを突くもシュートを決めきれず、並里成のドライブからの展開で逆転を許す。しかし広島はグレゴリー・エチェニケ、田渡凌らがファウルを誘ってフリースローを獲得して粘りを見せる。アイザイア・マーフィー(広島)のスリーポイントで追いつくと、トーマス・ケネディ(広島)がランニングシュートを決め、2点リードで終了。

<4Q>
 一進一退の攻防が続くが、69-69の同点から残り1分を切ったところで並里がシュートを決めて琉球が2点リード。しかし、直後に広島からスティールした琉球がファウルを受けるも、フリースローを1本外し突き放しに失敗する。3点差となったところで残り時間は4秒。ここでケネディが遠目から値千金の同点スリーポイントを決め、土壇場で試合を振り出しに戻す。しかし、直後に並里がブザービーター(ピリオドや試合終了直前にシュートが放たれ、ボールがフィールド内にある間に残り時間が0となるショット)となるジャンプシュートを決め、琉球に劇的な勝利を許すこととなった。

 ドラゴンフライズは次節(11月5日)、ホームの広島サンプラザホールで、東地区の富山グラウジーズ(8勝2敗)と対戦する。