2018年4月10日デビューの辻陽太選手(左)。将来を嘱望されるヤングライオンの一人だ。

◆1位指名はダチョウ倶楽部・寺門ジモンさん似の…

 実際にプロレス版のドラフト会議があるとすれば、まずは若い選手が欲しいですね。そうなると、新日本で言うとヤングライオンっていうことになりますけど、オレはジムで走っている時とかに、新日本プロレスワールド(映像配信サービス)でけっこう若手の試合もチェックしているんですよ。

そのなかで目につくのは、辻陽太ですかね。知らない人のために説明すると、髪がモジャモジャで無精ヒゲを生やして、顔はダチョウ倶楽部の寺門ジモンさんみたいな選手です。見た目だけなら、とても若手選手には見えない(笑)。

 でも冗談抜きで、辻は見ていておもしろいですね。ビジュアルからして目を引くし、オレと同じように彼もちょっとだけアニマル浜口ジムに通っていたみたいなので。あと辻は、オレが大好きなメキシコに修行に行きたいらしいじゃないですか? 彼の体格的にメキシコって感じはしないけど、それでも希望するのもおもしろいですよね。

 ただ、直接教えたいとか、そういう気持ちはないです。なんでかと言うとヤングライオンに教えるのは、若手時代の高橋ヒロムでもう疲れました。ヒロムは言うことを聞かなかったし、頑固でしたからね。もうあんな思いはしたくないです(笑)。

 若手以外で指名するなら、タイチ選手、本間朋晃選手はおもしろいかなって思います。タイチ選手に関してはイメージができますよね。いまのイメージから180度、変える必要もないし、特にヘビー級に転向してからの姿は、仮に自分の横にいたとしてもイメージができるというか。ほとんどタッグを組んだこともないので、いったいどうなるのか?っていう興味もありますね。

 本間選手とはかつてタッグを組んでいたこともあるし、むかしはプロレスの話もよくしていて、ファン時代に見ていた年代が同じだから、けっこう話も合ったんですよね。デビューした団体は違うけど、お互いにそもそもの原点はアニマル浜口ジムですし。

 ただ、タイチ選手とは違って、ロス・インゴベルナブレスのイメージがしにくいですよね。いまでこそ本間選手は“愛されキャラ”みたいになっていますけど、かつては「本間、帰れ!」とかブーイングもスゴかったですから。大幅にいまのスタイルからチェンジするっていう意味では、ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン入りは面白味があるなと思います。まあ、誘う気はまったくないですけど(笑)。