12月12日、広島ドラゴンフライズがホームの広島サンプラザホールで、連敗脱出を期して名古屋ダイヤモンドドルフィンズと対戦。今季のGAME1は苦戦が続いているだけに序盤から高い集中が求められたが、名古屋戦も第1クォーターから相手にペースを握られるゲーム展開となった。

アシスト、スリーポイントなど攻守両面で躍動した古野拓巳選手。

<1Q>
広島は開始から名古屋Dの齋藤拓実、ジェフ・エアーズにスリーポイントを決められ先制を許す。広島も古野拓実のスリーポイント、グレゴリー・エチェニケのゴール下で得点するが、守備が崩れ名古屋Dに高確率でスリーポイントを決められてしまう。結果、19-31と点差を広げられたまま第1クォーターを終了。

<2Q>
広島は守備から立て直していきたいが、名古屋Dにリズム良くパスを回され簡単に得点を許してしまう。攻撃では積極的にシュートを狙うも、得点につなげることができない。クォーター終盤にようやくトーマス・ケネディ、古野の連続スリーポイントで追撃し、34-49で前半を終了。

<3Q>
広島は前半終了間際の勢いを保ち、ケネディのバスケットカウントや名古屋Dのターンオーバーからエチェニケがゴール下を決めリズムを掴む。一時は点差を一桁まで縮めるが、名古屋Dの張本天傑に連続得点を許すなど、ターンオーバーから失点して再び点差を広げられてしまう。55-71と差が開いたところで第3クォーターが終了。

<4Q>
広島はクォーター開始からオフェンスリバウンドを粘りシュートを放つも、得点につながらない。アイザイア・マーフィーがドリブルからダンクシュート、またエチェニケのゴール下で最後までリングを狙ったが、反撃及ばず、73-89で試合終了。

 一時は一桁台まで点差を詰めたものの、第1クォーターの31失点が響き終始、劣勢を余儀なくされた広島。課題となっている守備の乱れをまたも露呈し、屈辱の7連敗を喫する形となった。

◆ドラゴンフライズ・ヘッドコーチ&選手コメント

堀田剛司ヘッドコーチ
「今日の試合の敗因は、やはり守備で89点取られたこと。特に入り方が悪く、第1クォーターで31点取られたところから始まった。理想は第2クォーター、4クォーターのような各クォーターを20点以下に抑えられる守備。そうすれば勝ちにつながる。まずは守備の修正を優先していきたい。攻撃に関しては、どうしても個の能力に頼ってしまう時間帯がある。チームで相手の守備を崩す場面をより多くつくりたい」

田渡凌
「最初はシュートが決まってはいたが、その分、名古屋Dにも簡単に得点を決められていた。今週、守備をしっかりやっていこうという話はしていたので、自分が試合にでたら1番前からプレッシャーをかけて流れを引き寄せられたらと思っていた。自分がベンチから見ていても(名古屋Dは)よくパスが回っていた。自分たちもボールを動かすという意識でやってはいるが、やはり上手くできていない。そこはガードの自分がパスを回すよう攻撃を組み立てなくてはいけないが、それができていなかった。名古屋Dとの差が出たと思う」

古野拓巳
「高さでアドバンテージがあると思っていたが、なかなかシュートが決まらず逆に名古屋Dに速攻でスリーポイントなどで簡単に得点されたのは改善すべきところ。攻撃が個に走っている部分や、ピック&ロールの2人だけの攻撃になっているシーンが多い。速攻で簡単な得点を取るようなシーンを増やしていきたい」

■試合結果
2020-21シーズン第13節GAME1/12月12日/広島サンプラザホール
●(4勝16敗/西地区9位)広島ドラゴンフライズ 73-89 名古屋ダイヤモンドドルフィンズ(13勝7敗/西地区3位)〇
(1Q:19-31.2Q:15-18.3Q:21-22.4Q:18-18)

【スターター】
広島/ジャマリ・トレイラー、トーマス・ケネディ、アイザイア・マーフィー、グレゴリー・エチェニケ、古野拓巳
名古屋/齋藤拓実、張本天傑、安藤周人、レオ・ライオンズ、ジャスティン・バーレル