12月15日に2020年新入団会見が終わり、新たに7選手がカープのユニホームに袖を通した。この企画では、現役カープ選手が過去に新入団会見で語った言葉を振り返っていく。

 今回は、2011年ドラフト1位でカープに入団した野村祐輔の入団会見時のインタビューをお送りする。

 野村は岡山県倉敷出身。広島・広陵高校のエースとして活躍し、3年の時に出場した夏の甲子園大会で準優勝。明治大でも4年通算で史上7人目となる30勝300奪三振を達成し、注目を集めた。2011年はバリントン(13勝)、前田健太(10勝)の2名が牽引していたカープ先発陣の層を厚くすべく獲得された右腕が新入団会見で掲げた目標とは?

2011年ドラフト会議でカープが単独でドラフト1位指名した野村祐輔投手。

◆プロで対戦したい打者は、元カープの“鉄人”

「憧れだったプロ野球界に入れるということですごくうれしいです。『19』という背番号は、素晴らしい選手が付けられてきた番号なので、この番号を背負って投げられることをうれしく思っています。

 コントロールとボールのキレに自信を持っています。それで勝負していくタイプの投手だと思っているので、持ち味を生かしてやっていきたいと思っています。一番自信のあるボールはストレートです。変化球ではスライダー、チェンジアップ、カーブを得意にしています。

 息の長い、記憶に残る選手になりたいです。まずは一軍でプレーすること。そこからがスタートだと思っています。そして、いずれはプロ野球界を代表する選手になりたいです。

 目標にしている投手は、特にこの方というのはいないのですが、プロには、たくさん素晴らしい選手がいらっしゃるので、勉強して、少しでも近づきたいと思っています。

 カープはファンの方が本当に温かくて、すごく愛されている球団だと感じています。若い選手が多いので早くチームに溶け込みたいですし、自分と年齢の近い選手が活躍されていることは励みになりますし、早く追いつきたいという気持ちでいっぱいです。

 対戦してみたい打者は阪神タイガースの金本(知憲)選手です。プロ野球界を代表されるバッターですし、広陵高校の先輩でもあり、憧れの先輩でもあるので対戦してみたいです。

 ライバルとして意識しているのは、今年阪神タイガースに入団した伊藤(隼太)選手です。大学の頃からライバルとしてやってきたので、これからもライバルとしてやっていけたらいいなと思います。

 また、同期入団の土生(翔平)は、高校で3年間、大学でも六大学リーグで一緒にやってきた仲間なので、これからカープで一緒に野球ができるのをうれしく思っています。

 カープで叶えたい夢は、セ・リーグで優勝して日本一になること。1日でも早く一軍のマウンドに立って、自分の持ち味である強気のピッチングを披露できたらいいなと思います。よろしくお願いします」