FA権を行使せずにカープに残留。そして背番号を『55』に変更して迎える今シーズンの松山。
例年通り、地元・鹿児島で自主トレを行い、悲願の日本一に再挑戦する一年に備えた。
「一年間クリーンアップを打つことを考え準備してきました」。

4番ではなくクリーンアップ、その言葉の裏には鈴木誠也の存在がある。「昨年4番を打つこともありましたが、誠也が4番に入って、そこで誠也のすごさを感じ、4番としては誠也にかなわないと思いました」。

純粋に4番打者・鈴木の存在を認め、チームの勝利のため、自身がやるべきことに照準を定めた。「誠也から『松山さんが後ろにいると楽に打席に入れます』と言われたことがありました。なので僕は誠也の後ろでしっかりと結果を出す、そう考えています」。

今後のチーム状況にもよるが、昨季同様に、今年も主に5番打者を任される可能性が高い。だからこそ目標に掲げているのは100打点のクリア、そして打点王のタイトルだ。キャンプで順調な調整を重ね、オープン戦でも結果を残し、開幕に向けてスタンバイはOK。

カープ強力打線のクリーンアップに背番号55がどっしりと座り、持ち味の勝負強い打撃で今季もチームの勝利に貢献していく。


(広島アスリートマガジン2019年4月号から一部抜粋・続きは本誌にて掲載)


▼ 松山竜平(まつやまりゅうへい)
1985年9月18日生、鹿児島県出身/176cm 96kg/右投左打/外野手/プロ12年目・33歳/鹿屋中央高-九州国際大-広島(07年大社ドラフト4巡目)
【昨季成績】124試合 397打数120安打 打率.302 12本塁打 74打点