12月15日に2020年新入団会見が終わり、新たに7選手がカープのユニホームに袖を通した。この企画では、改めて現役カープ選手が過去に新入団会見で語った言葉を振り返る。

 今回は2009年ドラフトで指名された1位・今村猛と2位・堂林翔太を紹介する。2人はそれぞれ春の甲子園、夏の甲子園優勝投手ということもあり、当時話題となった。

2009年新入団会見に臨む当時18歳の堂林翔太選手。

 今村はプロ2年目にリリーフとしての才能が開花。2013年には日本代表としてWBCにも出場した。2016年は“勝利の方程式”を任され、25年ぶりのリーグ制覇に大きく貢献。チームを代表するリリーフ投手へと成長。

 一方の堂林はプロ3年目の2012年に全試合出場を果たし、14本塁打と大ブレーク。そのご、出番が激減するなど苦しい時期を過ごしたが、2020年に見事に復活。開幕序盤から首位打者を争う活躍を見せ、8年ぶりに規定打席に到達するなど“11年目の覚醒”を見せた。

 それぞれ、苦闘を重ねながらチームの主力として活躍することになる2人は、入団当時にどんな目標を語っていたのだろうか。

◆後の中継ぎエースが語った目標は「200勝」・今村猛

「いよいよ自分の新しい人生が始まるんだなという気持ちです。悔いが残らないように1日1日頑張っていきたいと思います。 

 スライダーに自信があり、持ち味はバッターに対して逃げずに攻めていくところです。特に対戦したい打者はいません。全打者と勝負して1人ひとり抑えていきたい。

 まずは、一年を通してケガをしない体を作り、早く結果を残して一軍に定着できるようにしたいです。

 目標は…(隣に座る松田オーナーから耳打ちされ、促されるように)200勝、したいと思います。

 どんな試合でも一生懸命投げるので、応援よろしくお願いします」

◆背番号13でスタートしたプリンスの目標は「シーズン200安打」・堂林翔太

 「プロ野球選手になることが野球を始めた頃からの夢だったので、嬉しく思います。

 自分の持ち味は打撃で、右へ左へと大きな打球を打てるところです。しっかり練習をして1日でも早く一軍に上がれるように頑張って行きたいです。

 (シーズン)200安打を打てる打者が目標。何年も続けて記録できる選手になりたいです。

 小中高と四番を打ってきたので、(いずれは四番を打ちたいという)その気持ちはあります。活躍して最終的には(背番号)7番をつけられたら嬉しいです。

 とにかくチームに貢献できるように毎日頑張って行きたいと思いますので、応援よろしくお願いします」