◆たくさんの歓喜を届けていきたい

 5年連続で打率3割以上、25本塁打以上を記録してもなお、現状の成績に満足せず、さらなる進化を目指す鈴木。今季どんな数字を残すのか楽しみは尽きない。3年ぶりのV奪還を目指す2021年、チームの主軸として、そして野手キャプテンとしての決意を鈴木はこう語った。

「2年連続でBクラスに終わってしまいましたし、3連覇した頃とはメンバーも変わってきたので、上を目指すためには、また新たにつくり上げていかないといけないと思います。ここ2年でデビューした選手はAクラスを経験していませんし、常に上位争い、優勝争いを続けていれば、そういう若い選手も自信がつくと思います。そうやってチームの力が上がっていけば、優勝も見えてくると思います。
 また、今季は開幕からファンのみなさんが球場に足を運んでいただけるのはプロ野球選手として本当に幸せなことですし、観に来てくださる方々がいることで僕たちも気持ちが引き締まります。ファンのみなさんに少しでも良いプレーを見せられるように頑張りたいですし、カープの試合を観てくださるみなさんに、たくさんの歓喜を届けていきたいと思います」

 3連覇と共に選手として大きく飛躍し、主力としてここ2年悔しさを味わってきた。3年ぶりの歓喜を取り戻すべく、背番号1がチームのためにバットを振り続ける。