─高橋投手にとって昨季はどんな年でしたか?

「前半はキャンプでつまづいて悔しい思いをしていましたが、後半からは一軍で投げることもできましたし、巻き返すことができたかなと思います。数字の部分で言えばプロ初セーブを記録することができましたが……やっぱり初白星が欲しいですね」


─6月に三軍から二軍に移り、そこから徐々に投球もスタートしていきましたが、焦る気持ちはありましたか?

「こんなに長引くようなケガをしたのが初めてだったので、早く投げたいという思いは正直ありましたね。焦る気持ちがあって結果的に復帰まで長引いてしまったという部分もありました。今でこそ、それも良い経験だったと言えますけどね」


─ケガをしたからこそ得られたものはありますか?

「早く復帰することも大切ですが、それと同じぐらいしっかり治すことも大事なことなんだと痛感しました。それはケガをしなければ分からなかったことですね」


─プロ初セーブをあげたことは、やはり高橋投手の中で大きなことでしたか?

「目に見える数字がついたことで、自信になった部分はありました。また抑えればセーブが記録されるという緊張感の中でしっかり投げ切ることができたのは、良い経験になったと思います」


(広島アスリートマガジン2019年3月号から一部抜粋・続きは本誌にて掲載)


▼ 高橋樹也(たかはしみきや)
1997年6月21日生、岩手県出身/21歳・プロ4年目/左投左打/176cm・81kg/花巻東高-広島(15年ドラフト3位)
【昨季成績 】 9試合 0勝0敗1 S 21.1回 17奪三振 防御率5.91