青山敏弘、川辺駿などサンフレッチェの中心選手がひしめくボランチで、日毎に存在感を増しているのが土肥航大だ。昨年はシーズン中盤から出場機会をつかみ、第18節以降の大分戦、清水戦、仙台戦、横浜FC戦、湘南戦、柏戦はスタメン出場。「5得点、5アシスト」を今季の目標に掲げる、サンフレッチェの注目株の声をお届けする。

昨季の中盤から試合出場の機会が増えた土肥航大選手。左利きのボランチだ。

― 土肥選手のストロングポイントは、どこになるでしょうか?

 「ピッチ上での周りとのコミュニケーションですね。自分はそこを大事にしています。そこで信頼を得られないと、なかなかプレーの質も上がらないので。実際のプレーだけではなく普段の会話からそのへんは意識しています」

― 攻撃と守備。ボランチとして強く意識するのは、どちらですか?

 「求められているのは守備だと思うので、球際だったりセカンドボールを拾うのは結構意識しています。もっと相手のFWを動かして、そこで体力を削って味方のDF陣をラクにさせたいですね。攻撃では前にボールを運んで、(川辺)駿君がよくやる2列目からの飛び出し。そこは結構吸収できているかなと思います。前に出るタイミングが絶妙なので、駿君のプレーをいつも見て参考にしています」

― 今季の目標も教えて下さい。

 「5得点、5アシストですね。得点に絡みたいです。実際にピッチに立ってみないと分からないこともありましたけど、出場を重ねていく中で『意外にやれるんだな』と感じているので自信を持ってプレーし続けたいと思います」

― コロナで大変な時期が続きますが、サポーターにもひと言お願いします。

 「昨年は個人としてもチームとしても納得のいく結果ではなかったので、今季は上位、優勝を目指せるように、まずはキャンプからしっかりやっていきます。あと大分戦(9月23日)で走行距離がトップ(13・143Km)だったんですけど、今後もその記録を守りたいですね」

― その大分戦を境にサンフレッチェの状態が良くなったと、城福監督が総括会見でコメントされていました。

 「本当ですか? その試合に絡めたのは、めっちゃうれしいですね。今季も球際の部分、外国人を吹っ飛ばすところを見てほしいです。そこは負けられないですし得意としているところなので、昨季よりもっと激しくいけば、もっとやれると思います。なので試合では球際の部分に注目してください」

◆プレミアリーグでプレーすることが目標

― では少し話題を変えて今年4月に20歳を迎えますが、やってみたいことなどはありますか?

「車の免許を取ったので早く運転したいですね。お酒は飲んでみないと分からないですね(笑)」

― 仲の良い選手は誰でしょうか?

「仲の良い選手は(浅野)雄也君です。自分が大阪出身ですし、雄也君も大阪にいたことがあるので合うんですかね? 5歳、雄也君が年上なんですけど、あまり年齢差は感じません。それを言ったら怒られますけど(笑)」

― 好きな選手、または参考にしている選手はいますか?

「ハメス・ロドリゲス(エヴァートン)とか(エンゴロ・)カンテ(チェルシー)ですね。自分は海外のサッカーが好きで、よく映像も見ています。プレミアリーグでプレーすることが目標なので、そこは結構意識していますね」