◆一次キャンプ2日目から実戦形式の調整

——では今季の話に移りましょう。今年は一次キャンプ2日目から実戦形式の調整が続いていますね。

 「昨年のシーズン終わりに城福監督から『キャンプは最初から実戦形式で入っていく』と聞いていたので、そういう意味ではそれに向けたコンディションづくりをしましたし、かなりの量を走り込んでキャンプ初日から全力でいけるような準備をしていたので問題はなかったです。例年は結構、オフは休むんですけど、今年は自分のプロ生活の中でも一番休まなかったシーズンです。年齢を重ねていくと体力が低下していくのが普通だと思うので、そこを維持したり向上させるにはオフのリフレッシュも大事なんですけど、そのへんの考え方だったり細かいところは自分でも変わりました」

——ここまで速いペースを想定していましたか?

 「事前に聞いていたので、そこは問題なかったです。例年は走りから入るんですけど、また違った取り組みで刺激をもらえるので充実していますね。僕は走りも好きなので全然ウェルカムなんですけど、ボールを使ってコミュニケーションを取ったり実戦形式の方がより深く入っていけるので、新しいシステムに挑戦するなか戦術の落とし込みだったり良い時間を過ごせていると思います」

——今のお話にもありましたが、今年は監督が3バックではなく『4-2-3-1』の4バックを採用しています。まだ調整段階だとは思いますが、そのあたりの手応えはいかがでしょうか?

 「攻撃や守備の役割が変わるなかで、それぞれの特長、ストロングがより出せるシステムになればいいと思います。まだ100%ではないですけど、やっていくうちに右肩上がりで、それぞれが与えられたポジションで力を出せるようなチームになれば上位だったりタイトル争いに食い込めると思います。もちろんベースの3枚というのは高いレベルで保てていると思うので、それを状況によってどう使い分けられるかでしょうね。使い分けは監督も言っていることですし、両方使いこなせることが強みになれば相手チームにとっても嫌だと思うので、高いレベルで変化していきたいですね」