3月10日、サンフレッチェ広島が中2日というタイトな日程で、北海道コンサドーレ札幌を迎え撃つ。

横浜FM戦でさすがの突破力を見せたジュニオール・サントス選手。

 今季のサンフレッチェはJ1リーグ2試合、ルヴァン杯グループステージ1試合を戦い3戦3分。ベガルタ仙台戦は相手DFの退場により一人優位な状況でありながら、終盤に追いつかれドロー。横浜F・マリノス戦も一時は2点差を付けながら、逃げ切ることができなかった。

 同じドローでも追いついたものと追いつかれたものでは、受ける印象も当然違う。サンフレッチェの場合は後者であるだけに、ややフラストレーションが溜まる展開が続いている。

 前節で3失点を喫したサンフレッチェにとって、札幌は決して与し易い相手ではない。リーグ開幕戦で横浜FCに5対1で大勝すると、続くルヴァン杯でも3得点。前節は堅守を誇る名古屋に無失点に抑え込まれたが、内容的には相手を押し込む場面も目立っていた。

 昨季までサンフレッチェが採用していた3バックで戦う札幌だが、攻撃のスイッチが入ったときの破壊力は抜群。昨年11月には前線からのプレス、そこからのショートカウンターで川崎フロンターレから完勝も収めている。

 過去の5試合はサンフレッチェから見て1勝2分2敗で、ホームでも2分と勝ちきれていない。1日も早く今季初勝利、勝ち点3を奪いたいところだが、今節も厳しい戦いは避けられそうにない。

 試合のポイントとなるのは得点もさることながら、持ち味であるディフェンス面で綻びを見せないこと。まずは例年通りの堅守を保ちつつ、試合序盤からゲームの主導権を握りたい。