3月21日、サンフレッチェ広島がアウェーで大分トリニータと対戦。今季初となる連勝を目指す。

選手を入れ替えながら、ここまでは無敗を維持しているサンフレッチェ。

 今季はリーグ戦で2勝3分、ルヴァン杯グループステージで1分と、過密日程のなか無敗を維持しているサンフレッチェ。前節の清水エスパルス戦をクリーンシートで乗り切るなど、試合の締め方の部分で一つ結果を残してみせた。

 セットプレーがメインながら、これまでのリーグ戦全試合で先制点を奪えているのも大きい。ケガの程度が心配されていたジュニオール・サントスと野上結貴が、前節の後半にそろってピッチに戻ってきたことも好材料だ。

 ただ、片野坂知宏監督率いる大分は侮れない。主力選手が流出したとはいえ、ここまでのリーグ戦戦績は1勝2分1敗。選手の流出を受けながら、短期間でチームをJ3からJ1に引き上げた手腕は今も健在だ。

 昨季、サンフレッチェは文句なしの開幕ダッシュを見せながら、リーグ戦再開後の大分戦で逆転負けを喫してから状態が下降した。城福浩監督もシーズン後の総括会見で、ホームでの大分戦がポイントとなったことを認めている。

「再開初戦で神戸に勝利した後、大分戦でも先制し勝ち点3をとれそうなところで、試合終盤に2失点を喫してしまった。サッカーは、あのような1試合でチームの空気が変わってしまうものです。自分たちのサッカーで確信を得ていましたけど、あの試合で少し腰が引けてしまい、やられたくないという思いが強くなっていきました。リスクを背負って前からいくのではなく、まず引いたところから始まる。相手を押し込んだところから始まるサイクルにならなくなりました」

 昨季と状況が違うとはいえ、大分戦の内容如何では昨年と同じ状況に陥る可能性もゼロではない。中3日のアウェー戦になるが、今季を占う上で非常に重要な一戦になることは間違いない。