◆今季から捕手ではなく内野の有望株に継承

 坂倉から背番号『61』を引き継ぎ、今季から背負っているのが内野手の矢野雅哉だ。2020年ドラフト6位で亜細亜大から入団した矢野は肩の強さに定評があり、守備力はすでに一軍レギュラーレベルにあると目されている。

 下位指名ながら春季キャンプも一軍に帯同。練習前の声出しで爆笑を誘うなどプレー以外の面でも存在感を示し、オープン戦では期待通りの高い守備力を披露した。ショートは田中広輔、小園海斗ら強力なタレントを擁する激戦区ながら、開幕一軍入りも現実味を帯びている。

“捕手の番号”という近年の流れを変えた矢野には、この『61』という背番号をもっとファンに印象づける活躍を望みたい。

【背番号『61』を背負った主なカープ選手】
門前真佐人(二軍監督/1958年-1960年)
浅井樹(外野手/1990年-1994年)
山本翔(捕手/2002年-2010年)
磯村嘉孝(捕手/2011年-2016)
坂倉将吾(捕手/2017年-2020年)
矢野雅哉(内野手/2021年-)