思わず心を奪われる!カープの話題をゆる~くまったりと展開してくれる“オギリマワールド”。関東出身ながら中学生からカープファン。独自のタッチで描かれるイラストを交えたコラムでおなじみのオギリマサホが、広島アスリートマガジンWEBで、新たなカープの魅力を切り取る。今回スポットを当てたのは、プロ野球選手の髪型。物議を醸した過去と今の髪型事情をオギリマ視点でゆる~く取り上げる!

◆見事なパンチパーマで迎えたデビュー

 新年度が始まった。入学や入社など、4月から新しい環境で過ごす人たちも多くいることだろう。新しい環境に入る前に、美容院に行って身だしなみを整える人も少なくない。初めて会う人に対して、少しでも自分の第一印象を良くしたいという気持ちからだ。

 プロ野球のルーキー達とて例外ではない。デビューの時の印象は大切である。その点で、今季のカープのルーキーのうち最も衝撃的な印象を周囲に与えたのが、ドラフト6位で入団した矢野雅哉ではなかっただろうか。

 春季キャンプ後の3月、矢野は見事なパンチパーマ姿を披露し、話題をさらった。ルーキーの時からパンチパーマだった選手を思い出してみると、「パンチ佐藤」こと佐藤和弘(元オリックス)、最近では頓宮裕真(オリックス・バファローズ)あたりしか覚えがない。

 矢野は目立つために自ら考えてパンチパーマをあてたというが、佐藤も頓宮も矢野も亜細亜大学出身であり、ことに頓宮は亜大の生田監督から指令を受けてパンチにしたという背景もあるので(ニッカンスポーツコム・2021年3月11日https://www.nikkansports.com/baseball/column/bankisha/news/202103100001356.html)、亜大出身であることはパンチパーマ受容に何らかの影響を与えているのかも知れない(とはいえ、九里亜蓮や薮田和樹、正隨優弥など亜大出身のプロ野球選手が全員パンチパーマをあてている様子を想像してみると、それはそれで圧倒されるものがある)。

 ともあれ周囲の人々に強烈な印象を与えた矢野は、パンチのおかげという訳でもないだろうが、見事開幕一軍を掴み取った。