サンフレッチェ広島が今季、未だ未勝利と苦しむ横浜FCを圧倒。リーグ戦8戦負けなしで、単独4位に浮上した。

兄・拓磨と同じように、横浜FC戦でゴールを量産した浅野雄也選手。

 不安要素がなかったわけではない。代表ウィークの3月27日に行われたルヴァン杯グループステージでは、川辺駿、佐々木翔を欠くなか0対5と大敗。リーグ再開後のガンバ大阪戦も、決定機をつくりながらスコアレスドローに終わっていた。

 その上で4月3日のG大阪戦から5月30日のFC東京戦まで、J1リーグ、ルヴァン杯を合わせて58日間で実に17戦という超過密日程期間に突入。チームを取り巻く状況は、決して楽観視できるようなものではなかった。

 しかしながら、蓋を開けてみれば浅野雄也が技ありの2発、そして柴﨑晃誠が豪快にミドルを叩き込み、前半の時点でほぼ勝負を決めてみせた。エゼキエウ、森島司らも含め『4-3-3』のフォーメーションがよく機能した一戦だったと言えるだろう。

 相手が不振を極める横浜FCとはいえ、過密日程序盤で選手を休ませながら複数得点、クリーンシートをマークできたのは大きい。4勝4分とリーグ戦8戦負けなしで4位に浮上したサンフレッチェが、次節は長距離移動込みの中2日で湘南ベルマーレを迎え撃つ。

■試合結果
2021明治安田生命J1リーグ第8節/4月7日/ニッパツ三ツ沢球技場
○(4勝4分)サンフレッチェ広島 3-0 横浜FC(1分7敗)●

【スタメン】※フォーメーション/4-3-3
広島/GK・大迫敬介、DF・東俊希、今津佑太、荒木隼人、野上結貴、MF・森島司、川辺駿、柴﨑晃誠、FW・エゼキエウ、ドウグラス・ヴィエイラ、浅野雄也