捕手の役割は投手を助けること。その一言に集約されると思うのですが、定評のあるリードや肩の強さには自信がありますか?
石原 「強肩とは自分では思いません。やっぱり盗塁をアウトにはしたいですし、そうできればいいですけど…。リードに関してもよく聞かれるんですけど、自分で満足したというのはないです。チームが勝てばうれしいですけど、それでリードが良かったかというとそうではないですし、やっぱりもっともっと経験を積んで、勉強していかないとダメです」

キャッチャーゆえの楽しみについて教えてください。
石原 「始めたころは、野球をやっていることがまず楽しくて。それはポジションとかではなくて、やっぱり打ったりすることが楽しかったです。大学に進んでからは、チームで勝つこと自体がうれしくなって。今はチームが勝った時の喜びが味わいたくてやっています」

理想のキャッチャー像というものはありますか?
石原 「理想とかは特にありません。僕以外のキャッチャーはみんな参考にしますけど、特別に誰かを意識するということはないです。いろんなことを経験して、早く自分のものを持てるようにしたいです。(評価は)周りからいわれることなので、自分では分からないですね」

最後に将来の目標を教えて下さい。またはファンに向けてのメッセージでも構いません。
石原 「目標ですか…その日その日をとにかく一生懸命プレーすることです。自分の気持ちとしてはそれしかないですね。好きな言葉も『一生懸命』ですし、ファンの方には全力でプレーしている姿を見て頂ければと思います」

▼石原慶幸(いしはらよしゆき)
1979年9月7日生、岐阜県出身、40歳。県立岐阜商高-東北福祉大-広島(01年ドラフト4巡目)。