それは意外でした。卒業後は東北福祉大に進学。大学日本代表に選ばれ、五輪代表候補にも名を連ねていたほどです。野球エリートのような人生を想像していたのですが。
石原 「いえ、そういうのは全然なかったです。東北福祉大に進学したのも、東京六大学や東都など関東のリーグに行けるだけの力がなかったからです。ほんと、すべての面でプロでやっていけるか不安でしたし…」

注目したいのは2003年の出場機会の多さです。当初は高橋建投手とクリス・ブロック投手との相性の良さで起用されていましたが、まもなく他の投手でもスタメンに定着。実力が評価されている証ですし、信頼感を勝ち得てきた証拠だと思うのですが。
石原 「使ってもらえるのはうれしいですけど、それは僕の決めることじゃないので。とにかく、使ってもらえる試合を一生懸命やりたいという気持ちしかないです。出し切ろうという気持ちしか…それしかできないですから」

ダイエー(現ソフトバンク)の城島(健司)捕手は「キャッチャーが打てなくて良いというのはおかしい。いつも配球を考えている僕たちが相手の配球を読めないわけがないですから」とコメントしています。
石原 「打てるような力があればいいですけど。そんな力は全然ないですから。まだ、バント一つもしっかりとできないですからね。シーズン中、何度もバントの機会で失敗していて、そういうのをなくしていかないとダメです。まだまだ練習不足です」