◆大学屈指の捕手が背番号『2』を継承

 その後を受け継いだのが、背番号『2』から変更された瀬戸輝信だ。大学屈指の捕手として、球団史上最高の契約金(当時)で入団すると、西山秀二と熾烈な正捕手争いを繰り広げた。1998年には負傷離脱した西山に代わり正捕手を務め、キャリアハイとなる120試合に出場した。

 だが打撃面などに課題を残し、翌年からは再び正捕手の座を明け渡す。達川光男の後継者として期待をかけられたが、2004年にはコーチ兼任となり、背番号も『84』に変更。このシーズン限りで現役を引退し、その後2年間はコーチを務めた。

 瀬戸の後を継ぎ、投手として47年ぶりにこの番号を背負ったのが広池浩司。キャリアの大半を中継ぎ投手として過ごしたが、ローテーションの谷間に先発を務めたこともある。さまざまなシチュエーションでの登板も厭わなかったため、投手コーチらからは重宝される存在だった。飛び抜けて目立つ活躍はなかったとはいえ、ユーティリティー的な存在として低迷期のカープ投手陣を支え続けた。

 2015年には、新井貴浩が1年間だけ背番号『28』を背負った。入団以来ずっと『25』で活躍していたが、2007年にFA権を行使して阪神に移籍。2015年にカープに8年ぶりの復帰を果たしたものの、当時は髙橋大樹が『25』をつけていたことから『28』に。翌年に新井の背番号が元の『25』に変更されると、翌2016年は空白期間となった。