7月28日に支配下登録された辻大雅が、29日に出場選手登録された。すでに一軍に合流しており、阪神との3連戦で一軍初登板を果たす可能性も出てきた。ここでは、支配下登録を目指し腕を振り続けていた若鯉が、支配下登録前に語っていた声を振り返る。
5月、「去年よりも手応えがある」と自身の投球について語っていた辻。二松学舎大付高では3年の春以降から劇的に進化し、それまでのカーブ、スライダーといった変化球に加えてストレートの球速もアップした。2022年の育成ドラフト3位でカープに入団し、今年で3年目のシーズンを迎える。
「昨季から求めてきたストレートの質などが、徐々に理想に近づいてきている感覚があります。あとは、もっと球速を上げていくことも課題です」
さらなる飛躍に向け試行錯誤を続け、今季はここまで23試合に登板し1勝1敗1セーブ、防御率3.80をマークしていた。今シーズンは変化球で三振を取ることもできており、「そこで真っ直ぐでも三振が取れるようになれば」と自身の投球を冷静に分析する。
「具体的には、腕を思い切り振ることを意識しながら。打者が対応しづらくなっているという感覚もあります」
そうして二軍で積み上げてきたものが実を結び、ついに手にした二桁の背番号。一軍マウンドで躍動する『98』の姿を楽しみに待ちたい。
■辻 大雅(つじ・たいが)
2004年8月29日生、神奈川県出身
182cm 84kg/左投左打/投手/プロ3年目・20歳
二松学舎大付高ー広島(2022年育成ドラフト3位)