◆中日とのマッチレースを制しV4達成

 名将と称される古葉竹識監督の集大成とも言えるシーズンが1984年だ。この年は4月に12連勝を飾るなど開幕ダッシュに成功。ルーキー・小早川毅彦の活躍もあり、前半戦を快調に飛ばしていった。

 一時、山本が不振に陥り4番を外れ夏場を前に中日に首位の座を明け渡す時期はあったが、衣笠が周囲の不調を補って余りある打撃を展開。8月以降は山本も復調し、投手陣では小林誠二が抑えでフル回転。9月に中日を捉え首位に立ち、古葉カープが4度目の栄冠を手にしてみせた。