◆1996年、1997年『打点王』/1997年『最多安打』 ルイス・ロペス
「無類の勝負強さを誇る、頼れるクラッチヒッター」

<1996年/130試合、157安打、25本塁打、『109打点』、打率.312>
<1997年/134試合、『170安打』、30本塁打、『112打点』、打率.320>

 1996、1997年と2年連続で打点王に輝いたロペスは、来日直後の春季日南キャンプでは打球が前に飛ばない深刻な状況に陥っていた。だが、山本一義打撃コーチの話に真剣に耳を傾けるなど研究熱心で実直な性格が幸いし、“ビックレッドマシン”の一角として活躍。

 状況に応じて長打と単打を打ち分ける打撃技術で、1997年には最多安打のタイトルも獲得した。1997年オフに一度退団しているが、2000年に再び復帰を果たすと、2001年にも100打点をマーク。持ち前の勝負強さで赤ヘル打線をけん引した。              

◆2014年『本塁打王』 ブラッド・エルドレッド
「無限のパワーで本塁打を量産。ファンに愛された優良助っ人」

<2014年/118試合、118安打、『37本塁打』、104打点、打率.260>

 2012年のシーズン途中にカープに入団。65試合の出場ながら、初年度からチーム2位の11本塁打を記録した。翌年は右手首の骨折などで出遅れたが、初のクライマックス・シリーズ進出がかかった中日戦で、決勝2ラン本塁打を放つなど強烈な印象も残している。

 そして迎えた3年目。開幕から打撃が爆発し、打率.373、8本塁打、23打点の活躍で3・4月の月間MVPに輝いた。ファン投票で出場したオールスター・ゲームでもMVPに選出。球団記録を更新する三振数は記録したものの、37本塁打を放ち自身初の打撃タイトルを獲得した。球団外国人では1987年のランス以来、27年ぶりの快挙だった。

 その後もコンスタントに成績を残し、リーグ優勝に貢献。人柄の良さも相まって、球団外国人選手ではジム・ライトルの6年を上回る最長在籍年数(7年)を記録した。