◆4番には甘えが許されない

 現在(2018年当時)、鈴木誠也が広島の4番を任されていますが、あの若さでよくやっているなという印象です。鈴木が一軍に出たての頃、フルスイングする姿を見て、『これは良い選手が出てきたな』という目で見ていました。本当に順調に伸びてきていると思います。

 今後、鈴木に求められるのは経験だけでしょう。4番として、打てることもあれば、打てずに失敗して反省することだって数多くあります。いつも状態が良いということは絶対に有り得ないことですし、打てなかったときに、いかに反省をして、同じことを繰り返さないか。それが大事になってきますし、その繰り返しです。

 たとえば4打数3安打打ったとしても、凡退した1打席をいかに反省するか。そこで満足していては4番としての成長はありませんし、常に反省をすることが大事です。それほど4番には甘えが許されないですし、チームの勝敗の責任を負う、重要なポジションなのです。