◆勝敗以外の見所もある今年の交流戦

5月18日の巨人戦にスタメン出場しプロ初打点、そして5月29日のロッテ戦でプロ初本塁打をマークした林晃汰選手。

 そもそも、若い選手には交流戦が苦手というイメージもそんなにないと思うんですよ。怖いもの知らずで行けるんじゃないかな……という淡い期待を抱いています(笑)。

 パ・リーグの一線級の選手と対戦したときに、いったいどうなるんだろう?っていうワクワク感はありますよね。そんなに甘いものではないかもしれないけど、もしかしたら選手としてさらに成長するきっかけになるかもしれないじゃないですか。

 オレも若手のときに他団体の試合に出たことがありますけど、そのときに考えていたのは、いかに内藤哲也を知らないお客様に自分を印象づけるか?っていうことでした。普段とは違う環境でビクビクするんじゃなくて、逆に開き直ってなんでもやってやれって。

 それは若手時代だからこそできる経験だし、他団体に出たときの経験っていうのは、海外遠征で誰も自分のことを知らない土地に行ったときに役立ったと思います。だからカープの若い選手も、パ・リーグとの対戦で臆するんじゃなくて、なんでもいいから爪あとを残してやろう!っていうぐらいの気持ちで行ってほしいですね。

 昨年は交流戦がなかったので、初対戦とかも多くなると思うんですよ。たとえば鈴木誠也選手と楽天に復帰した田中将大投手の初対決とか、見てみたいですよね。実現するかどうかは分からないけど、勝敗以外でもそういう見どころもあるし、今年の交流戦に関しては、不安よりもあえて楽しみながら見ていきたいと思っています。