「感染拡大防止特例2021」の適用で緊急昇格した林晃汰が、連日にわたって猛アピールを続けている。昇格後に出場した4試合では全て安打を記録し、プロ初打点、プロ初本塁打をマーク。チームはロッテに痛い連敗を喫したが、若鯉の台頭はチームにとっての明るい材料だ。ここでは“4番”に向けての足場を着々と固めている林の、ルーキー時代の声を抜粋してお届けする。
(『広島アスリートマガジン』2019年5月号掲載)

ルーキーイヤーから二軍の大半の試合で4番を任されていた林晃汰選手。

─ プロ入りから数カ月が経過し、早速二軍でも出場を重ねていますが、ここまでご自身のプレーについて評価はいかがですか?

「自分が今までやってきたことが全然通用していないので、まだまだ課題だらけですね。うまくいかないことばかりなので、とにかく練習をたくさんするしかないと思っています」

─ ファームでは野手陣でトップの試合出場を誇っていますが、周囲からの期待を感じますか?

「ありがたいことに期待をしていただいているということはすごく感じます。まだまだその期待に結果で応えることができていないんですが、1日でも早く数字が出せるように成長したいですね」

─ 4番として出場されていますが、プレッシャーは感じますか?

「とにかく自分は思い切ってやるだけですし、打順を気にしすぎるとあまり良くないかと思っているので、あまり気負わないようにしています」

─ プロの投手に対応するために、打撃フォームをどのように改良しましたか?

「まだスイングに無駄が多いので、無駄を省いた打撃フォームになるように練習しています。また昔からのクセで打席で猫背になってしまい、バットを最短距離で出せていないので、その点を打撃コーチからアドバイスをもらいながら直しています。高校時代は金属バットだったので、詰まっても押し込めていたんですが、木製だとやっぱり感覚が全然違います」