4月3日から始まった17連戦を、4勝6分7敗(リーグ戦:3勝5分5敗、ルヴァン杯:1勝1分2敗)の成績でフィニッシュしたサンフレッチェ広島。ここではサンフレOBの吉田安孝氏が、独自の目線で選んだ、月間(4月18日〜5月8日)MVP&ベストゴール&ベストゲームを紹介する。

サンフレッチェ広島の欠かせぬ戦力となっている東俊希選手。

◆[月間MVP/川辺駿]
「自分がチームの中心なんだという気持ちでプレーしてほしい」

「チームの中心」になってほしいという期待を込めて選びました。今のサンフレッチェはまさに川辺のチーム。川辺が試合に入るとギアが上がりますし、彼がタクトを振っていると言っても過言ではないでしょう。

 ただ、自分がチームの中心なんだという気持ちを、もっと前面に出してもらいたいですね。なかなか勝ち点3が取れない状況ではありますが、ボランチのところで攻撃が停滞していたら前の推進力を上げたりするなど、プレーでチームを引っ張り、精神的支柱になってほしいですね。

 また、3月に日本代表に選出されてから大きく自信をつけたように感じます。青山と共にサンフレッチェの中央に立ち、チームが安定した戦いができるように引っ張っていってもらいたいです。

◆[月間ベストゴール/VS アビスパ福岡戦の1ゴール目:東俊希]

 城福監督が“変幻自在”と表現するサンフレッチェらしい動きのある展開から青山がピンポイントでクロス。それをヘッドで合わせたきれいなゴールでした。最前線の中央まで出てきて得点を取れるという、新たなサイドバック像を見せてくれましたね。

◆[月間ベストゲーム/J1リーグ第10節:VS 川崎フロンターレ]

 川崎は一人ひとりが攻守の切り替えをものすごく意識していて、その積み重ねがあっての強さだと感じました。その相手に対して1-1のドローで終え、勝ち点1をもぎ取った。もしかしたら次は勝てるかもしれないと思わせてくれた試合でした。