昨季から決定力に苦しむサンフレッチェ広島にとって、前線の起爆剤として期待の集まる前田直輝。後半戦に向け、得点量産が期待されるアタッカーに、タイトル獲得への思いを聞いた。(全3回/第3回)

前線での活躍が期待される前田直輝

広島がさらに熱くなる、そんなプレーをお見せしたい

—今シーズンは、チームとしてもクラブとしてもリーグタイトルが至上命題になっていると思います。改めて、そのなかで前田選手はどのようなプレー、結果で貢献していきたいと考えていますか。

 「ここまでなかなか前線の選手が点を取ることができないというイメージがありましたが、東京V戦 (5月17日、◯2−1)、FC東京戦 (5月25日、◯3−0)で川辺駿選手が得点をあげたように、中盤より前の選手がゴールに絡んでいけたのは、チームにとってもすごく大きかったと思います。

 僕自身も鹿島戦以降、ゴールという数字が残せていないので(6月16日時点)、もっともっと数字にこだわっていきたいですね。やはり優勝するためには、『前線の選手がどれだけ点を取れるか』。そこが重要だと思っています。誰もが知っている通り、広島のディフェンスラインの選手たちは非常に強固なので、あとは僕たち前線の選手が奮起していかなければならないと感じています」

—シーズンも折り返し地点を超え、ここからは厳しい夏場を迎えます。最後に、ともに戦ってくれるファン・サポーターのみなさんにメッセージをお願いします。

 「広島の夏はすごく暑いと聞いています。僕も心して準備をしているところですが、そんな熱い広島で、スタジアムも街もさらに盛り上がるような、見ていて楽しくて、熱くなれるプレーをお見せしたいと思っています。ここからも一緒に戦ってください。応援よろしくお願いします!」

■前田直輝(まえだ・なおき)
1994年11月17日生、埼玉県出身
FW、背番号41
東京Vユース→東京V→松本山雅(期限付き移籍)→横浜FM→松本山雅→名古屋→FCユトレヒト(期限付き移籍)→名古屋→浦和→広島(2025〜)

スピードに乗ったドリブルと高精度のキックを持ち合わせるFW。2019年にはリーグ・カップ合わせて10得点をあげるなど、名古屋の得点源として活躍した。広島移籍後初のホーム戦では、首位・鹿島を相手に決勝ゴールを奪い鮮烈なデビューを果たす。ピッチ上で見せる熱いプレーに、ファン・サポーターの期待も大きい新戦力だ。