◆ポジションはどこでもいい。カープの中心となる選手に
─中村奨選手は6月に22歳を迎えます。まだ20代前半ですが、10年後、どんなプロ野球選手になっていたいですか?
「10年後だと、32歳ですね……願望で言うと、日本を代表するプレーヤーになっていたいですし、誰もが認める成績を残して、チームの勝利、そして日本一に貢献できる、カープの中心にいる選手になっていたいと思います」
─入団した当初のインタビューでは捕手一本で活躍したいという意気込みを言葉にされていたのを覚えています。10年後も、捕手で活躍していたいという思いはありますか?
「どうですかね……。現時点での気持ちで答えると、ポジションはどこでもいいかなと思っています。もちろんこれまでは、ずっと捕手として、チームの勝利に貢献したいという気持ちでいましたが、今年、内野や外野で試合に出させてもらい、出場するチャンスが増えたのは、自分の中ではプラスに捉えています。プロ野球選手である以上、試合に出て活躍してこそだと思うので、ポジションにこだわりはありません。それが今の正直な思いです」
─カープに入団して4年が経ちました。入団した頃の自分に、今の自分からメッセージを送るなら、どういった言葉でアドバイスを届けたいですか?
「それはもうたくさんありますね(笑)。1年目からもっと必死に練習しろよとか、体をもっと意識して大きくしろよとか、ケガをしないように体のケアをしっかりしろよとか……言いたいことはたくさんあります(苦笑)」
─地元広島出身で甲子園で活躍してのドラフト1位入団。それだけに、何年経ってもファンの方々の期待は変わらないと思います。最後に読者のみなさん、カープファンのみなさんに今季の意気込みを含め、メッセージをお願いします。
「一軍でヒットを打つまでに4年かかりましたが、こうやって打つことができたのは、入団からここまで、二軍の頃からずっと温かい声援を送っていただいたカープファンのみなさんのおかげだと思っています。これからもっと活躍して、ファンの方々を喜ばせることができるように一生懸命頑張りたいと思いますし、もっともっとチームの勝利に貢献できるような選手になりたいと思っています。とにかく与えられたチャンスを必死につかみとれるように頑張っていきます」
※記事の全文は『広島アスリートマガジン6月号』で公開中。