6月19日のDeNA戦(東京ドーム)でプロ初本塁打を放つなど、プロ4年目での躍進が目立つ中村奨成。打撃を活かすため、捕手以外のポジションにも挑戦を続ける若鯉の未来に向けた意気込みを、独占インタビューをもとに紹介する。
◆外野は試合に出るチャンス。前向きに捉えてやっていきたい
─カープのなかで絶対に負けたくないライバルを教えてください。
「それはたくさんいます。捕手でいえば、アツ(會澤翼)さんと坂倉(将吾)さんをずっと目標にしていますし、今では石原(貴規)さんもいます。また、外野をやるにしても、(鈴木)誠也さんや(西川)龍馬さんなど、超えなければいけない人は多いですね」
─今季から内野や外野に挑戦されています。捕手への思いもあるなか、どう気持ちを切り替えて日々の練習や試合に挑んでいるのでしょうか?
「今のチーム状況を考えると、捕手として試合に出場するのが難しいのは分かっています。そのなかで他のポジションをやらせてもらえるのは、試合に出るチャンスが増え、打撃や走塁でアピールできるので、そこは前向きに捉えてやっていきたいと思っています」
─持ち味の打撃ですが、試合出場を重ねるうちに、一軍投手の球に慣れてきたという感触はありますか?
「それはまだまだないですね。一軍の打席に立つだけで必死なので。一軍で生き残っていくために結果を残さないといけない気持ちでいっぱいなので、感触や慣れまで考える余裕がないですね」
─一軍には若い選手が増えています。そういったチーム状況から中村奨選手自身が受けている影響はありますか?
「若手にたくさんチャンスがあるので、なんとしてでもそのチャンスを逃したくないですし、自分からしっかりアピールして、チャンスをつかめるようにしたいと思っています」
─同年代の選手がチームに増えていく中で、コミュニケーションの面で意識されていることはありますか?
「二軍から一緒にやっていた選手が多いので、一軍に上がっても同じような感覚でコミュニケーションがとれていると思います。なので、その部分で変えたことはないですね。今まで通りといった感じです」