◆プロで記録を残したい
─プロ野球を目指したいと思ったのはいつ頃なのですか?
「高校に入って少しずつ野球が分かってきて、プロ野球を見ることも楽しく思えてきました。それで『レベルの高いところでやりたい』と強く思うようになりました」
─選択肢はプロ一本だったのですか?
「そうですね。高校時代ずっとプロを目指していましたし、プロしか考えていませんでした」
─ドラフト当日はどんな状況だったか覚えていますか?
「学校の地下ホールでネットを更新しながら見ていました。関係者の方から『広島2位指名』という連絡があって、みんな喜んでくれました。下位指名だと思っていたので本当にビックリしましたし、頭が真っ白で実感が湧きませんでした」
─指名後、野村謙二郎監督が学校を訪問しましたね。
「『テレビで見たことがある人だ』と思って緊張しました。記者の方も増えてもっと緊張してしまいましたね(苦笑)」
─ご両親、友人はどんな反応でしたか?
「みんなから『プロで頑張れよ』と言われて本当にうれしかったですね」
─野手としての指名でしたが、迷いはありませんでしたか?
「夏の大会が終わってから『プロでは野手で勝負する』と思って練習もしていたので、迷いはありませんでした」
─背番号が51番に決まりました。この番号についてはどういう印象ですか?
「前田智徳さんが付けていた番号ですし、すごく良い番号をいただいたと思います。ずっとこの番号を背負って頑張っていきたいと思っています」
─今後、どんな選手になりたいですか?
「何でもいいので『プロにいたんだ』という記録を残せる選手になりたいです。一番の大きな目標は野村監督も達成された『トリプルスリー』です。また、長い年数プロとしてプレーしていきたいですね」
─将来の目標を聞かせてください。
「僕と同じくプロに入ってから野手になった堂林さんを目標にして、将来は一緒に三遊間を守りたいですね」
◆2013年から2020年に行った鈴木誠也のインタビューは、広島アスリートマガジン2020特別増刊号「鈴木誠也 全インタビュー集」で公開中。