◆足と守備がセールスポイント。赤松コーチのような選手に

─大盛選手は今年25歳を迎えます。10年後、どんなプロ野球選手になっていたいと考えていますか?

「10年後となると、35歳ですね……。その年齢になっても選手として変わらずいたいなと思います。僕の中では、赤松コーチ(二軍外野守備・走塁コーチ)のように、足と守備が一番のセールスポイントだと思っているので、10年後もそういう選手でありたいですね。30歳を過ぎても軽快な守備を披露したいですし、走塁においても、まだまだ走れるぞというところを見せていける選手になっていたいです」

─育成ドラフトで入団し、1年目のオフには支配下登録を勝ち取りました。大盛選手の野球人生は、シンデレラストーリーと例えられることもありますが、ここまでのプロ野球生活を振り返ってみて、どんな思いを抱いていますか?

「まずは先行きに不安を感じていた僕をドラフトで指名していただき、さらに支配下登録までしていただいたカープ球団には感謝の思いでいっぱいです。プロ3年目ですが、今思うと、年数を重ね一軍を経験させてもらったことで、変な余裕ができている時があるので、そうなった時は、しっかりと自分を戒めて練習に取り組んでいます。育成での入団だったので、カープ入団時は、崖っぷちからのスタートだという気持ちでいました。その頃の気持ちを忘れてはいけないと思いますし、思うような結果を残せない時は、その崖っぷちの気持ちを思い出しながら、一軍に定着できるように頑張っていきたいと思います」

─今季、一軍で目標にしている数字を教えてください。

「昨年の打率が2割5分台ですから、今年はなんとか3割は残せるようにしたいですね。そのためにも安打数や出塁率にこだわって、1打席1打席を大切にプレーしていきたいです。あとは盗塁数。一軍では代走での出場もあるでしょうから、なんとか二桁をクリアできるように取り組んでいくつもりです。外野守備も10割を目標にしています」

─カープファンのみなさんに向けて、今シーズンに懸ける意気込みをお願いします。

「シーズン最後まで一軍でプレーできるように頑張ります。そのためにも、見ていて躍動感を感じてもらえる迫力のあるプレーを届けられるようにグラウンドを駆け回りたいと思っています。これからも応援よろしくお願いします」

※記事の全文は『広島アスリートマガジン6月号』で公開中。