今季、先発でのフル回転が期待される森下暢仁投手。

 6月27日の中日戦(マツダスタジアム)、先発した森下暢仁が8回8安打1失点の好投をみせた。

 初回、先頭の大島洋平に初球の直球を捉えられ二塁打を許すと、1死三塁から3番・高橋周平にタイムリーを打たれ、先制点を奪われた。2回以降も、毎回のように走者を許す苦しい投球となったが、要所をしめる内容で中日打線に得点を与えなかった。

 球数が100球を超えた8回もマウンドへ。相手は1番から始まる打順だったが、バッテリーを組む石原貴規の要求通りに直球と変化球を投げ込み無失点。相手にリードを許すことなくマウンドをリリーフに託した。

「“任されたところで結果を出す”ことにこだわるのは、これまでと変わりません。やっぱり先発として投げて勝つことが求められていると思いますし、勝ち星が、自分にとってもチームにとっても良い影響をもたらしてくれると思っています」

 この日は、新型コロナウイルスのワクチンを接種し副反応が出た影響で、登板間隔をあけ、中7日での先発マウンドとなった。立ち上がりは不安定な内容となったが、終わってみれば116球を投げて8回1失点。残念ながら白星はつかなかったが、先発の役割をしっかりと果たした。

 これで今シーズンは11試合に先発し4勝4敗。防御率は2.36。11試合のうち、10試合でクオリティ・スタートを達成しているだけに、次回こそは白星がつく試合展開を期待したい。