◆自らリクエストした憧れの背番号9

「9番をつけていたブラジル代表のロナウドに、子どもの頃からあこがれていたんだ。ヴェルディでもサンフレッチェでも、1年目は別の選手がつけていたけど、2年目に空いたので、リクエストして変えてもらったんだよ。自分にとってはお守りのような背番号で、運気を上げてくれるんだ」

 ロナウドは、1990年代前半から2000年代にかけて活躍したサッカー史に残るストライカー。スピードとテクニックを生かし、1人で何人もの相手選手を抜き去る驚異的なゴールをいくつも決めて『フェノメノ(ポルトガル語で超常現象、怪物などの意味)』のニックネームで呼ばれていた。

 ロナウドは2002年に日本と韓国が共催したワールドカップで得点王に輝く大活躍を見せ、ブラジルを優勝に導いている。当時14歳のドウグラス少年は、興奮しながらテレビ中継を見ていたそうで「こうして日本でプレーすることになるなんて、そのときは夢にも思っていなかったけどね」と笑った。