2019年ドラフト1位の森下暢仁、2020年ドラフト1位の栗林良吏をはじめ、カープには数多くの即戦力右腕が入団した。ここでは、これまでドラフト1位でカープに入団し、目覚ましい活躍を遂げた投手を紹介する。
※数字はすべて2021年7月5日現在。

◆球団初の新人王獲得。炎の剛球ストッパー

球団初の新人王に輝いた津田恒実投手。

津田恒実(1982-1991)

 古葉竹識監督の期待に応えるように、ルーキーイヤーから8つの完投を含む11勝をマーク。チームは5年ぶりとなるBクラスに沈んだものの、自身は球団初の新人王に輝いた。2年目以降はルーズショルダーなど故障に悩まされたが、1986年に抑えとして完全復活。唸る直球と、闘志を前面に押し出すマウンドさばきで“炎のストッパー”の異名を取った。

1960年8月1日生/投手/山口県出身/右投右打/1981年ドラフト1位/カープ在籍10年
◎通算成績:286登板、49勝41敗90セーブ、防御率3.31

◆3年連続で開幕投手。令和を彩る名右腕

カープのエースに成長した大瀬良大地投手。

大瀬良大地(2014-)

 球団の競合のすえ、カープが交渉権を獲得。即戦力の異名通り、1年目から二桁勝利をマークし新人王に輝いた。中継ぎに配置転換されることもあったが、2017年から再び先発に復帰。2018年には最多勝、最高勝率の二冠に輝く活躍で、チームのリーグ3連覇に貢献した。令和のエースとして2019年からは3年連続で開幕投手を務めている。

1991年6月17日生/投手/長崎県出身/右投右打/2013年ドラフト1位/カープ在籍8年
◎通算成績:191登板、59勝42敗24ホールド2セーブ、防御率3.49