◆初の海外挑戦がケガで破談に

ー長く女子サッカーに携わってこられていますが、これまで挫折を経験したことはありますか?

「挫折がどういうものか自分ではよく分かっていなくて(苦笑)。もちろん落ち込むことはありますし、引きずることもよくあります。ただ、“そうなってしまった”現実は、何があっても変わらないと思っています」

ー落ち込みながらでも前に進むしかないということですね。

「アーセナル・レディースに移籍する前に、ある海外チームとの契約が決まっていたんです。あとはサインするだけですと言われたその日に、膝をケガしてしまい、その契約が破棄になったことがあります。それが初めての海外挑戦だったので、かなり落ち込みましたし、なぜこんなことになったのかと悩みました。いま思うと、それが一番挫折に近い経験かもしれません。思い悩んだあとは、現実を受け入れるしかないと腹を括りましたし、それ以来、“それも自分の運命。この先きっと何かある”と考えるようになりました」

ー“気持ちを切り替える”心のコントロールの技術は、さまざまな経験を積んでいくうちに成長したと感じていますか?

「先ほど落ち込むこともあると言いましたが、今は、それ自体に意味があると思えるようになりました。起きたことはすべて自分にとって意味があることだろうから、そこからなにかを学ぼうと。もちろん何か起こった時はマイナスな感情かもしれないですが、少しずつでもいいので、プラスになるように考えていくことが大切だと思っています」(続く)

【レジーナINFORMATION】
<第1節>
9月12日(日)ちふれASエルフェン埼玉戦
17:00 KICKOFF
熊谷スポーツ文化公園陸上競技場
<第2節(地元開幕戦)>
9月18日(土)マイナビ仙台レディース戦
18:00 KICKOFF
広島広域公園第一球技場