マツダスタジアムのビジョンに流される『それ行けカープ<著名カープファン・リレー映像>』に出演。また自身の入場テーマ曲『STARDUST』が2018年からチャンステーマ(『攻めろ!』)として使用されるなど、熱狂的な鯉党として知られる“プロレス界の4番”内藤哲也。制御不能な男が、ほとばしるカープ愛、そして新日本プロレスを語り尽くします!

※毎月第2、第4土曜日掲載。

右端の選手が文中に登場する高橋ヒロム選手。左大胸筋断裂で2月から欠場していたが、8月27日の後楽園ホール大会で復帰を果たした。

◆ずっと楽しみにしていた“1番、野間”

 広島アスリートマガジンWEBをご覧の皆様、2週間ぶりの内藤哲也です。

 プロ野球が再開してから約1カ月、なかなか波に乗れなかったカープも、8月後半から少しずつチーム状態が上向いてきました。打線が活発になってきて、多少のビハインドでもどうにかしてくれるような期待感があって、リーグ3連覇をしていたときのような雰囲気をちょっとだけ感じています。

 根気強く使ってきた若手選手たちがどんどん逞しくなっていますし、個人的には野間峻祥選手が1番、センターで頻繁に使われるようになったのがうれしいです。“1番、野間”をずっと楽しみにしていたし、足が速くて好きなタイプの選手なので、ここに来て活躍している姿を見て「やっと来たか」という思いもありつつ、本当に頼もしく思っています。

 あと小園海斗選手も、上位打線を任されているプレッシャーもあるとは思いますけど、必死に食らいついていると思います。もちろん田中広輔選手のファンとしては、ショートのスタメンで出場できないのは非常に悔しいですけど、今シーズンは小園選手、林晃汰選手は多少我慢してでも一軍レギュラーとして起用し続けてほしいです。

 鈴木誠也選手はようやく本来の調子が出てきたように見えますし、やはり4番が打つとチームが盛り上がりますね。鈴木選手の後を打つ坂倉将吾選手も、キャッチャーという負担の大きなポジションですけど、打つ方でも勝負強さを見せていて、急激に成長しているように感じます。

 キャッチャーといえば、曾澤翼選手もようやく一軍に戻って来ました。やはり曾澤選手がいると見ていて安心できるし、選手たちはもっと安心感があるんじゃないですかね。精神的な支柱というか、チームをまとめる存在として、やはり必要な存在だなと思います。

 ピッチャーでは、床田寛樹投手が素晴らしいピッチングをしています。床田投手が安定した投球を続けてくれれば、先発ピッチャーに厚みができるので期待したいですね。あと、ここに来て盗塁の数も増えてきたように思いますし、今年は開幕から苦しい闘いが続いていましたけど、その苦しさがあったから今の姿があるのかなと。