絶対的な守護神としてリーグ3連覇に貢献した中﨑翔太投手。(写真は2018年撮影)

◆まずは3位を目指してほしい

 ここからさらに巻き返すには、チームとしては大型連勝が欲しいところですね。選手でいえば、田中選手、そして堂林翔太選手などが復調してくれば、レギュラー陣へのプレッシャーにもなるでしょうし、さらにチーム状態も上がってくると思います。

 正直、まだAクラスとはかなりゲーム差もありますけど、“もしかしたらイケるんじゃないの!?”って思わせるぐらい、今は試合を見ていても期待できるし、楽しいです。もちろん優勝する姿を見たいですけど、まずは3位を目指してほしいですね。

 かつて巨人に11.5ゲーム差をひっくり返された(1996年)ことがありましたけど、もしかしたら今年、その借りを返せるかもしれませんね。そういうものが狙えるシチュエーションはなかなかないですし、あのときの借りを返せるんじゃないかと、期待感を持ちながら試合を見ています。

 今年、一軍では多くの若い選手が頑張っていますが、やはり一年を通しての経験という意味ではまだまだ足りないところもあるので、そのときに頼りになるのが実績のある選手たちですよね。いまの二軍には、優勝も経験している実績のある選手たちがいます。チームとしては、ウエスタン・リーグの中でもかなり苦戦している状況ですけど、その中でも特にピッチャー陣に一軍に上がって来てほしい選手が何人もいますね。

 中﨑翔太投手、一岡竜司投手、今村猛投手、あと中田廉投手と、中継ぎ・抑えで実績を残している投手たちの復活が、残りのシーズンの一つのポイントになると思います。もちろん今の一軍の中継ぎ陣も良いとは思うんですけど、そこにさらに経験豊富な投手陣が加われば、より厚みが増すと思うので。まだまだ老け込むような年齢でもないですし、ぜひ這い上がって来てほしいですね。