国内初の女子プロサッカーリーグ「Yogibo WEリーグ」(以下,WEリーグ)が、9月12日(日)にいよいよ開幕する。WEリーグは、プレーでも、社会への貢献でも、世界一の女子サッカーを目指していくリーグとして設立。全11チームで、ホーム&アウェイ方式による総当たりのリーグ戦を行い、リーグの頂点を争う。

 このWEリーグ参入に向け、サンフレッチェ広島に新設された女子チーム「レジーナ」は、理想のサッカー、そして広島に勇気と希望を与えられる存在になることを目指し、『共感』というチームスローガンを掲げて初のシーズンに挑む。

 初代WEリーグ女王の座を狙うレジーナの魅力、そして、広島に根差すサンフレッチェの近い未来について、サンフレッチェ広島アンバサダーの森﨑浩司氏に聞いた。

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写真提供:サンフレッチェ広島レジーナ

◆生まれ変わる女子サッカー界と実力派揃いのレジーナ

 レジーナは、まったくゼロから生まれたチームです。これまでサンフレッチェ広島には女子部門は存在しなかったため、まずは組織作りからスタート。監督、ヘッドコーチ、選手を全国から選抜、獲得する作業から始め、スタッフを含め、約1年という短期間で、日本最高峰リーグで戦えるチームを作り上げてきました。

 スポーツ業界全般に言えますが、サンフレッチェ広島も新型コロナウイルスの影響で来場者数が制限されるなど、クラブとしても大きなダメージを受けています。男子サッカーにおいても、ファン離れやサポーター離れが危惧されているなか、女子サッカーはサッカー業界全体の盛り上げのためにも、非常に大切な存在です。

 厳しい経営の中での新チーム立ち上げは、挑戦あり、女子サッカーへの参入は、「チャレンジしないと何も生まれない」というクラブからの大きなメッセージがあると僕は感じています。

 発足時から少しずつレジーナを見させてもらっている僕ですが、新しいことにチャレンジしたい、これから新しい歴史を作っていきたいという思いを持つ選手が揃い、モチベーションの高さがチーム全体から感じられます。

 サンフレッチェ広島の強みと同じく、最後まで諦めない戦いとひたむきなプレー。この2つがベースとなるチームに成長していくでしょう。

 そしてレジーナのメンバーには、FIFA女子ワールドカップ優勝メンバー(なでしこジャパン)の近賀ゆかり選手,福元美穂選手と、日本女子サッカー躍進のど真ん中で走り続けている選手がいます。2人は選手としてはもちろん、世界一を知る経験を活かし、広報活動にも積極的に参加してくれています。

 WEリーグの創設、そしてレジーナの誕生により、サッカーを愛する女性たちが、夢を持てる時代に突入しました。女性がプロサッカー選手を目指せる土台が完成したと思います。

 サンフレッチェ広島も、女子サッカーの環境が整わず夢半ばで諦めてしまった子どもたちを今後生まないために、レジーナが受け皿となってプロを目指せる環境を作っていかなくてはなりません。

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