写真提供:サンフレッチェ広島レジーナ

◆純粋でひたむき、女子サッカーの進歩と魅力

 女子サッカーは男子サッカーと比べると、スピード感やフィジカル面など,スポーツパフォーマンスにどうしても性差が出てしまいます。しかし僕が見る限り、女子はチーム一体でゴールを目指すようなサッカーを展開。体と体がぶつかり合うこともある競技ですが、男子よりもファールが少ないので、プレーが途切れることなく続いていきます。クリーンなサッカーを展開するので、見ていて清々しい気持ちになれます。体格も、一般の女性とあまり見た目が変わらないため、男子選手より身近に感じてもらえるのではと思います。

 加えて女子選手たちは、今まで環境が整ってない中で、小さい頃からサッカーを続けてきています。その思いは並大抵のものではなく「本当にサッカーが好き」という並々なら気持ちを彼女たちから感じています。

 レジーナには技術が素晴らしく高い選手が多く、両足をそつなくこなせる選手もいます。正直僕は、女子サッカーを見た経験がこれまであまりなかったので、彼女たちの活力や技術に驚いているところです。

 男子チーム・女子チームともに、「皆さんの希望の光になれるよう、パワーを与えられるようなクラブであり続けたい」、またクラブとして「夢と感動を共有していきたい」という理念を持ち、方向性をしっかりと守り、今後も精力的に活動していきます。

 そして嬉しいことに、新しいスタジアムが2024年に完成予定です。 僕が現役時代からずっと訴えていた提案が叶います。楽しみしかありません。広島はやはり、あらゆるスポーツが盛んなスポーツ大国だと思います。

 広島の中心地にスタジアムができることでサンフレッチェ広島の試合に足を運びやすくなるのはもちろん、サッカーだけに限らず、新スタジアムが広島を象徴するシンボル的な存在になると確信しています。そしてなにより、多くの人々で賑わい、街中に活気が出ることを期待しています。

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◆プロフィール
森﨑浩司(Morisaki Koji)
広島県安芸区出身。2000年にサンフレッチェ広島に入団。兄・和幸と共にJリーグ史上初の双子選手として活躍する。アテネ五輪にも出場し、日本代表としても活躍。広島一筋でプレーし、3度のリーグ優勝に貢献した。2016シーズンで、現役を引退。その後、サンフレッチェ広島アンバサダーとして、各種メディアやイベントを通じ、サンフレッチェ広島の魅力を発信。2019年に出版された兄と共著である初書籍「うつ白 ~そんな自分も好きになる」も話題に。