広島ドラゴンフライズにとって、大きな飛躍のチャンスが目の前に広がっている。昨シーズンは悔しい結果に終わったが、2021-22シーズンに向けて強力な補強を行った。

 新加入選手の目玉は川崎ブレイブサンダース、日本代表のキープレイヤーとして活躍したシューティングガード・辻直人だ。また、ドラゴンフライズの在籍が7シーズン目で、40歳の大ベテラン朝山正悟は、辻と同様に日本代表や日本一の経験を持つ実力者で、コート内外でチームを引っ張っているキーマンだ。 

 今回はお互いの評価やチーム、広島の街といったテーマについて、新生ドラゴンフライズを代表する二人に自由に語り合ってもらった。

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広島ドラゴンフライズ・辻直人選手

◆バスケットで広島を盛り上げる、それが最大の使命

―辻選手は川崎の頃は日本人のヘッドコーチ(監督)とプレーをしていました。新しく就任したカイル・ミリングヘッドコーチの印象はどうですか?

辻選手:コミュニケーションを取りやすいですし、コーチが目指しているバスケットも理解しやすいので、僕からするとプレーしやすいです。

―ヘッドコーチから何か言われたことはありますか?

辻選手:3〜4シーズン前のスタッツを見てもらったようで、「同じようなパフォーマンスをこのチームでもしてほしい」と言われました。

―期待は高そうですね。副キャプテンとしての抱負はいかがですか?

辻選手:少しずつ、思うこと、言いたいことが出てきているので、徐々に伝えていこうと思っています。チームをまとめていくためにも、チーム内のコミュニケーションを深めていきたいですね。

―朝山さんは在籍7シーズン目ですが、今季は選手が大きく入れ替わりました。チームをまとめるために、ベテランとしてどのようなアプローチを考えていますか?

朝山選手:昨シーズンまではキャプテンをやらせてもらい、いろんなことを発信してきました。今シーズンはガラッとチームが変わり、コーチも外国人になっています。コミュニケーションを取りやすいコーチですけど、今は見守るスタンスでいようと思っています。ただこれから長いシーズン、いろんなことが起きるはずです。何か発信したほうがいいと思うタイミングがきたら、チームのために何が必要かを考えたうえでアプローチしたいと思っています。

―朝山選手から辻選手に、広島でプレーする上でのアドバイスはありますか?

朝山選手:先ほど辻が言っていたように、広島には相当な覚悟を持って移籍してきたと思います。広島では、バスケットをもっと上手くなりたい、もっとやれるという思いを第一に暴れてほしい。そうすると周りの選手も乗ってきます。また辻は天性のキャラがありますし、そういった姿を見せてくれれば、チームに与える影響も大きいと思います。だから変にかしこまらないでほしいんです。チームを背負ってほしい存在であることは間違いありませんが、まずは、そこは気負わずにのびのびやってほしいと思っています。

辻選手:広島に来て間もないくらいの頃に、朝山さんから同じような言葉を贈ってもらい、パッと視野が広がった気持ちになりました。変に気を使わなくていい、萎縮しなくていいんだと気付けたんです。そうやって楽しんでプレーすることが試合のパフォーマンスにつながり、結果がついてきて、バスケットで広島を盛り上げることができたらいいなと思います。僕の立場ではそれが最大の使命、仕事ですね。

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